共有名義の土地は勝手に売れない?

売却するときの注意点と手続き

相続などで土地を兄弟や親族と「共有名義」で持っている方は多くいらっしゃいます。
しかし、この共有名義の土地を売却しようとすると、思わぬトラブルに発展することがあります。

今回は、共有名義の土地を売る際の基本と注意点をわかりやすくご紹介します。


■ 共有名義とは?

1つの土地を、複数人で共同所有している状態です。
登記簿には、それぞれの持分(例:1/2ずつ、1/3ずつなど)が記載されています。


■ 勝手に売却できるの?

持分だけを売ることは可能です(理論上)
ただし、買い手が見つかりにくく、トラブルの元になることが多いです。

土地全体を売るには、共有者全員の同意が必要です。

1人でも反対していると、売却は進められません。


■ 売却時によくあるトラブル

  • 共有者の一人が「今は売りたくない」と反対する
  • 相続で疎遠になった兄弟と連絡が取れない
  • 持分が複雑で話し合いがまとまらない

→ 結果として、土地が「塩漬け(動かせない)」状態になってしまうことも…


■ 解決策としての方法

  • 持分を買い取って単独名義にする(他の共有者から購入する)
  • 遺産分割協議でまとめてから売却
  • 家庭裁判所に「共有物分割請求」する(強制的に売却の調停)

※解決には専門的な対応が必要になるケースが多いため、司法書士や弁護士への相談がおすすめです。


■ まとめ

共有名義の土地は、「全員が納得して動かす」必要があるため、
時間も手間もかかることがあります。

相続が発生した段階で、将来の売却も見据えた話し合いや整理を行うことが大切です。
もし対応にお困りの方は、専門家にお気軽にご相談ください。

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